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一般の場合の間接測定

間接測定に用いる式に加減算と乗除算が混在するときには, 通常の演算の優先順位にしたがい, まず乗除のみを含む各項を計算し(記録すべき桁数は上述の乗除算の規則から決まる), 続いて加減算の規則にしたがって最終的に記録すべき桁数を決める。

複雑な間接測定の計算を筆算でおこなう際には, 四捨五入によって 計算の確からしさが損なわれるのを防ぐために, 計算の途中であらわれる乗算や除算の結果を本来必要な桁数より 1桁か2桁余分に記録しておく方がよい。 また, 計算にコンピュータを使う場合には, 計算の途中であらわれる各項をわざわざ四捨五入する必要はなく, 最終的な計算結果を標記するときの桁数を正く取れば十分である。

間接測定のための式に加減乗除以外の関数があらわれるときには, 間接測定値を適切に標記するための簡便は規則はない。よって, このような場合には, 誤差伝播の式(23)から 間接測定の誤差を見積る必要がある。



Shigeru HANBA
平成16年8月16日