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: 横軸と縦軸誤差を含むグラフ : エラーバーを表示する : 縦軸のみに誤差を含むグラフ 目次

横軸のみに誤差を含むグラフ

次に, 縦軸の数値には誤差がなく横軸の数値にのみ誤差が含まれる 場合を考えます.

横軸のみに誤差を含むデータファイルの書式としては, 図9.31の 2種類のうちのいずれかが想定されています.

図 9.31: 横軸にエラーバーを付けるグラフが前提としているデータファイルの書式
\begin{figure}\begin{center}
\begin{tabular}{cc}
\begin{tabular}{\vert lll\ver...
...end{tabular} \\
形式1
&
形式2
\\
\end{tabular}
\end{center}\end{figure}

そして, データのエラーバーを付ける場合には, コマンド plot に with xerrorbars というキーワードを使います. ですから, 典型的な 横軸のみにエラーバーを付ける方法は,

  plot 'ファイル' with xerrorbars [Enter]
となります. ここに, 「ファイル」と書かれた部分には適当なファイル名が入ります.

コマンド plot が with xerrorbars というオプション付きで起動された 場合, gnuplot は, データファイルが 図9.28の形式1の場合は 点$ (x_i,y_i)$に点を打ってから, $ (x_i-\delta_{x,i},y_i)$から $ (x_i+\delta_{x,i},y_i)$に 伸びる直線を引き, さらに点 $ (x_i-\delta_{x,i},y_i)$および点 $ (x_i+\delta_{x,i},y_i)$を 中心とする短い縦方向の線分を引きます.

一方, コマンド plot が with errorbars というオプション付きで起動され, データファイルが図9.28の形式2だった場合には, gnuplotは 点$ (x_i,y_i)$に点を打ってから, $ (x^{\min}_i,y_i)$から $ (x^{\max}_i,y_i)$に 伸びる直線を引き, さらに点 $ (x^{\min}_i,y_i)$および点 $ (x^{\max}_i,y_i)$を 中心とする短い縦方向線分を引きます.



Shigeru HANBA 平成17年7月16日