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: 隠れ面や網の切り方の処理 : パラメータ表示された3次元グラフ : 簡単な例題 目次

描画範囲の調整

パラメータ付きの3次元グラフを描画するときには, 変数u,vおよび x軸, y軸およびz軸の範囲をそれぞれ指定できます. 基本的な構文は
splot [uの下限:uの上限] [vの下限:vの上限]
[xの下限:xの上限] [yの下限:yの上限] [zの下限:zの上限] 関数 [Enter]
というものです. ただし, 後半の部分を省略することもできます. 途中の部分を省略するときには省略したい部分に[]と書きます. なお, 紙面の都合で途中に余分な改行が入っていますが, この改行は実際に 入力するわけではありません.

具体的な指定の仕方については, 8.1.2節と同様です ので説明を省略します.

なお, あらかじめ変数u, vおよびx軸, y軸, z軸の範囲を指定しておくこともできます. このためには,

set urange [下限:上限] [Enter]
set vrange [下限:上限] [Enter]
set xrange [下限:上限] [Enter]
set yrange [下限:上限] [Enter]
set zrange [下限:上限] [Enter]
のように入力します. ただし, 「下限」と書かれた部分と 「上限」と書かれた部分には適当な数が入ります.

トーラスを変数uとvの範囲をそれぞれ0から$ 2 \pi$までに 設定してプロットしている例を以下に示します.

  splot [0:2*pi] [0:2*pi] cos(u)*(3+cos(v)),sin(u)*(3+cos(v)),sin(v) [Enter]
結果は図8.14のようになります. これだけでも, 図8.13より幾分かは見やすくなっています.
図 8.14: トーラス:変数の範囲を適切に設定
\includegraphics[scale=1]{EPS/gnuplot-3d-torus-2.eps}



Shigeru HANBA 平成17年7月16日