座標軸の目盛りに表示される数値の書式を変更するには,
set format 座標軸 "書式" [Enter]という構文を使います. 「座標軸」と書かれた部分にはなにも書かれないか, x,y,xy,x2,y2 のいずれかを入れます. 座標軸を指定しないと, 指定した書式がx軸とy軸に適用されます. x2,y2の意味についてはひとつ上の項を参照して下さい.
「書式」の部分にはC言語の浮動小数点数の書式指定と 同じ様式で書式を指定します. 具体的には,
%数.数e %数.数f %gなどのように, 文字
%
のあとにe, f, gの3文字のいずれかを書き,
そのあとに必要に応じて2個の数を小数点で区切ってならべます.
2個の数を書いた場合, 小数点の左側が全桁数, 小数点の右側が
小数点以下の桁数をあらわします. これらは片方あるいは両方とも
省略することができます.
文字e, f,gの意味については表7.7にまとめておきます.
gnuplotの標準の書式は g です.
なお, 現在の目盛りの数値の書式を確認したいときには,
show formatとします.
いくつか例を示しましょう.
機能 | コマンド |
全座標軸に書式gを設定 | set format "%g" [Enter] |
x軸に書式fを設定, 全2桁, 小数点以下1桁 | set format x "%2.1f" [Enter] |
y軸に書式eを設定, 全2桁, 小数点以下1桁 | set format y "%2.1e" [Enter] |
x軸とy軸に書式fを設定, 全4桁, 小数点以下2桁 | set format xy "%4.2f" [Enter] |
現在の目盛りの数値の書式を確認 | show format [Enter] |