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y軸やx軸の範囲を変える

gnuplotではグラフのx軸やy軸の範囲の初期値は 自動的に設定されます. しかし, 標準的な設定で 適切なグラフが得られないときには, これらを 自分で設定し直す必要があります.

このような場合には, コマンド plot に続けてx軸とy軸の範囲を指定します. y軸, x軸のそれぞれについてそれぞれ

の4種類の指定ができます. 指定されていない部分は自動的に調整されます. 以下にいくつか例を示します.
表 7.1: 描画範囲の設定例
機能 コマンド
x軸, y軸とも指定しない plot exp(x) [Enter]
x軸の上限のみ指定, y軸は指定なし plot [:9] exp(x) [Enter]
x軸の下限のみ指定, y軸は指定なし plot [1:] exp(x) [Enter]
x軸の上限と下限を指定, y軸は指定なし plot [1:9] exp(x) [Enter]
x軸は指定なし, y軸の上限と下限を指定 plot [] [1:4] exp(x) [Enter]
x軸とy軸の上限と下限を指定 plot [1:9] [1:4] exp(x) [Enter]

これとは別に, グラフを描く前に描画範囲を指定したり 描画範囲の自動調整の有無を切り換えたりするコマンドもあります. これらについて表7.2にまとめておきます.

表 7.2: 描画範囲の調整コマンド
機能 コマンド
x軸の範囲を指定 set xrange [x0:x1] [Enter]
x0とx1の部分には初期値と終了値(数値)を 指定する; 片方を省略することもできる
y軸の範囲を指定 set yrange [y0:y1] [Enter]
y0とy1の部分には初期値と終了値(数値)を 指定する; 片方を省略することもできる
全座標軸を自動調整する set autoscale [Enter]
全座標軸を自動調整しない set noautoscale [Enter]
x軸を自動調整する set autoscale x [Enter]
x軸を自動調整しない set noautoscale x [Enter]
y軸を自動調整する set autoscale y [Enter]
y軸を自動調整しない set nonoautoscale x [Enter]
x軸とy軸を自動調整する set autoscale xy [Enter]
x軸とy軸を自動調整しない set noautoscale xy [Enter]


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Shigeru HANBA 平成17年7月16日