set terminal ターミナルの名前 [Enter]のようにして使います. 「ターミナルの名前」の部分にて指定できるものの中で 代表的なものを表5.1にまとめておきます.
ターミナルの名前 | 説明 |
x11 | X Window System |
postscript | PostScript形式, 代表的な印刷用フォーマットのひとつ |
tgif | tgifのオブジェクトファイル, 描画ツール tgif で使うための形式 |
latex | 文書作成用ツール LATEXに取り込むための形式 |
table | 関数の値を表にして作成 |
png | png形式, 代表的な印刷用フォーマットのひとつ |
pbm | pbm形式, 代表的な印刷用フォーマットのひとつ |
これらの使い方については次節以降で説明することにして, ここではターミナルをPostScriptの eps モードに 切り換える例を示すにとどめます.
ターミナルをPostScriptの eps モードに切り換えるには,
set terminal postscript eps [Enter]とすると, gnuplotのウィンドウは 図5.2 のような状態になり, 表示されたメッセージから ターミナルがPostScriptのepsモードになっていることが確認できます.
この状態のとき, グラフは画像として確認できるフォーマットではなく, PostScript形式(印刷用のフォーマットで)作成されます.
印刷用のフォーマットのデータをファイルに保存するためには, これに続いて次節で述べるコマンド set output で出力ファイルを指定する必要があります. コマンド set output を使うのを忘れると, 作成されたデータは標準出力(gnuplotのウィンドウ)にそのままテストとして表示されてしまいます.
上に述べたように, ターミナルが postscript になっていると, いくらグラフを描画しても作成された図は画面上では確認できません.
ファイルの保存が終わってもう1回画面で画像が確認できる状態に戻りたいときには, gnuplotのウィンドウ内で
set terminal x11 [Enter]と入力します. すると, gnuplotのウィンドウは 図5.2のような状態になり, ターミナルが x11 になったことが確認できます.
ターミナルがx11になっているときには, 出力ファイルを指定する 必要はありません. また, コマンド set output で 出力ファイルの名前が指定されていても無視されます.