入力するオプションなどに文字列が含まれるときには, その文字列を単一引用符(「'」)で囲みます. たいていの場合は単一引用符のかわりに 2重引用符(「"」)を使うこともできますが, 例外もあるので, つねに単一引用符 を使うほうが良いでしょう.
オプションなどで x座標とy座標を指定する必要があるときには, それらをコンマで区切って並べます. 同様に, x座標とy座標およびz座標を指定する必要があるときにも, それらをコンマで区切って並べます.
gnuplotのコマンドは改行キーを押したときに確定します.
行頭が文字「#
」で始まる行は注釈とみなされます.
gnuplotは注釈を無視するので, 3.1.3節に述べたように
あらかじめgnuplotのコマンドが書かれたファイルを作っておいてそれを実行する場合には,
文字「#
」で始まる行にいろいろなコメントを書いておいて,
あとでそのファイルを読み直すときに便利なようにしておくことができます.
行の途中に注釈を入れることもできます. そのためには,
行中に文字「#
」を入れます. すると,
gnuplotは文字「#
」から改行文字までの部分をすべて無視します.
先に述べたように, gnuplotのコマンドは改行キーを押したときに確定するのですが,
gnuplotのコマンド中に記号「\
」(バックスラッシュ)を入力して
それに続いて [Enter]キーを押すと, コマンドは実行されず,
かわりに「」という記号が行の先頭にあらわれます.
たとえば,
\
[Enter]
gnuplotというプロンプトのかわりに
というプロンプトが出ていることに注意して下さい.
この状態で, 次に
\
[Enter]
この機能は,
3.1.3節に述べたように,
あらかじめgnuplotのコマンドが書かれたファイルを作っておいて
コマンド load を使ってそれを実行する場合に便利です.
ファイルに書くコマンドが長くなってしまった場合は,
コマンド中に適宜「\
」を挿入して, ファイルを
見やすくすることができます.
図4.2に, 長すぎるコマンドを
「\
」を使って見やすくしている例を示します.
なお, 記号「\
」(バックスラッシュ)は
端末の状態によっては「¥」記号に表示されることもあり,
キーボードにも「¥」記号の方が書いてあることがあります.