そもそも網かけグラフとはどのようなものかというと, xy平面に置かれた格子を曲面に投影した影, すなわち, 曲面が光を半分透過するスクリーンであり, xy平面に格子が置かれていて, xy平面の下の方から 拡散しない光をあてたときに, 格子が曲面 上に作る像を斜めから見ているものです(図9.42).
関数のグラフを作成するときにはこの格子が自動的に作成されたのですが, 3次元データファイルから網かけグラフを作るときには, この格子を 自分で作成しておく必要があります.具体的には, たとえば図9.43(a)に示すように,
図9.43(a)のファイルの名前を 3d1.dat としましょう. このファイルを
splot '3d1.dat' with linespoints pt 6 ps 2 [Enter]によってプロットすると, 図9.43(b)のような 網かけグラフが作成できます.
実は, 図9.43の例は実際には 網かけグラフを作成しているわけではなく, 同じブロックに含まれる データ点のあいだを線で結んでから各々のブロックを結ぶ線を補っているだけです.