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等高線のよりきめ細かい制御

等高線をよりきめ細かく制御したいときには, set cntrparam というコマンドを使います. このコマンドを使う前には, 等高線を描画するときには gnuplotで標準的に設定されている値が使われます.

等高線のグラフを描くときには, 等高線を描くべき高さにある 標本点をいくつか取ってからこれらのあいだを線で結んでゆくの ですが, この結び方や標本点の高さの取り方が このオプションによって決まります.

8.6に, set cntrparam で指定できる事項の 一覧を示します.


表 8.6: 等高線の制御のためのコマンド
機能 コマンド
標本点のあいだを直線でむすぶ set cntrparam linear [Enter]
標本点のあいだをなめらかな直線でむすぶ set cntrparam cubicspline [Enter]
標本点を適当に避けるなめらかな線を引く set cntrparam bspline [Enter]
cubicsplineとbsplineで線のなめらかさを指定する(注1) set cntrparam points数 (注2) [Enter]
bsplineにおいて線のなめらかさを指定する(注3) set cntrparam order 数 [Enter](注4)
等高線の数を自動調整する set cntrparam levels auto [Enter]
自動調整で指定された数の等高線を引く set cntrparam levels auto 数 [Enter](注5)
指定された本数の等高線を引く set cntrparam levels 数 [Enter](注6)
指定された高さの点に等高線を引く set cntrparam levels discrete $ z_1$, $ z_2$, ..., $ z_n$ [Enter](注7)
指定された間隔で等高線を引く set cntrparam levels incremental 初期値, 刻み, 終了値 [Enter](注8)
等高線の設定を見る show contour [Enter]
注1
gnuplotは, 曲線を描画するときには, 曲線を小さな直線の 集まりで近似している. このパラメータは, 近似直線をどのくらい細かく取るかを決定する.
注2
「数」の部分には適当な整数が入る. 値が大きいほど曲線はなめらかになる.
注3
set cntrparam pointsの方は曲線が標本点の近くを通るときの 通り方には影響を与えないが, set cntrparam orderの方はこの通り方に影響を与える.
注4
「数」の部分には2から10までの整数が入る; 値が大きいほど 等高線がなめらかになるが, 標本点からは大きく外れる
注5
「数」の部分には適当な整数が入る. ただし, 正確に指定された数の等高線が引かれるわけではない.
注6
「数」の部分には適当な整数が入る
注7
$ z_1$, $ z_2$, ... $ z_n$の部分には等高線が引かれる高さ(z座標)を コンマで区切ってならべて指定する;等高線の数はいくつでもよい
注8
「初期値」, 「刻み」, 「終了値」には適当な数値が入る; 初期値から終了値まで刻みで指定された間隔で等高線が引かれる; 終了値は省略できる


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Shigeru HANBA 平成17年7月16日