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: 網のかかった面の表示をやめる : 直交座標系を用いた3次元グラフの描画 : 視点の変更 目次

水平面(座標が書かれる面)の位置の変更

gnuplotの3次元グラフは, 適当な高さに座標平面(xy平面)が描かれ, その上あるいは下に関数の形が網のかかった面の形で表示される, という構造になっています. そして, 表示される座標平面の高さが 適切でないこともあります.

このような場合に座標平面の表示される高さを調整するための コマンドが set ticslevel です.

コマンド ticslevelの使い方は,

set ticslevel p [Enter]
です. ここに, pと書かれた部分には数値が入ります.

数値pがどのようにして決まるかというと,

$\displaystyle {\it {p}}=\frac{\mbox{座標平面のz座標}-\mbox{z軸の最小値}}{\mbox{z軸の最小値}-\mbox{z軸の最大値}}
$

という式にしたがって決まります.

この式の分母においてz軸の最小値からz軸の最大値が引かれていることに注意して下さい. このため, pが正の値のときには, 座標平面は必ずz軸の最小値より下側に書かれます. 座標平面をz軸の最小値より上に描画したいときには, pを負の値に設定する 必要があります.

gnuplotを起動したときには ticslevel は0.5に設定されています.

現在のticslevel の設定を知りたいときには,

  show tics [Enter]
と入力します.

座標平面の表示に関連したコマンドを 表8.3にまとめておきます.


表 8.3: 座標平面の表示に関連したコマンド
機能 コマンド
座標平面の場所を設定する set ticslevel 位置 [Enter]
座標平面の設定を調べる show tics [Enter]



Shigeru HANBA 平成17年7月16日