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グラフの大きさの指定

グラフの大きさを指定するときには,
  set size
というコマンドを使います. 指定する数値は, グラフ表示用のウィンドウから見た相対的な数値になります. 指定できる内容は, の4種類です. これらの使い方を表7.13に示します.
表 7.13: グラフの大きさの指定
機能 コマンド
描画範囲を指定する set size $ r_x,r_y$ [Enter]
$ r_x,r_y$は0以上1未満の数で, それぞれウィンドウの横幅とグラフの横幅, ウィンドウの高さとグラフの高さの比率をあらわす
グラフを正方形にする set size square [Enter]
グラフの正方形表示をやめる set size nosquare [Enter]
グラフの横縦の比率を$ r$にする set size ratio $ r$ [Enter]
y軸の単位長さをx軸の$ r$倍にする set size ratio $ -r$ [Enter]
比率の指定をやめる set size noratio [Enter]
現在の大きさ指定を表示する show size [Enter]

なお, $ r_x,r_y$$ r$の部分には適当な数値が入ります.

「縦横の比率を指定する」ことと 「横の単位長さと縦の単位長さの比率を指定する」の違いに注意して下さい. 前者ではグラフの見た目が指定されているのに対し, 後者ではy軸の単位長さをx軸の単位長さの何倍に取るかが指定されているだけで, グラフの見た目は指定されていません.

比較のために,

  set size ratio 1 [Enter]
  plot [0:2] sin(x) [Enter]
というコマンドを実行した結果を図7.21に,
  set size ratio -1 [Enter]
  plot [0:2] sin(x) [Enter]
というコマンドを実行した結果を図7.22に 示します.

図 7.21: 縦横の比率を指定
\includegraphics[width=\textwidth]{EPS/gnuplot-2d-ratio-1.eps}
図 7.22: 横の単位長さと縦の単位長さの比率を指定
\includegraphics[width=\textwidth]{EPS/gnuplot-2d-ratio-2.eps}


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Shigeru HANBA 平成17年7月16日