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日本語の入力と漢字変換

次に, 実際に日本を入力してみましょう. ウィンドウ左端にある モードメニューでテキスト入力モード(「T」と書いてあるところ) をクリックして下さい. 続いて, キャンバスウィンドウ中で テキストを入力したいところまでマウスカーソルを移動させて, マウスをクリックして下さい. すると, 図2.13のように, 画面に灰色の箱が表示されます.
図 2.13: テキストがこれから入力されてゆく箱
\includegraphics[width=.1\textwidth]{eps/tgif-box.eps}
次に日本語を入力するわけですが, このためにはまず
\fbox{\small\sc{Ctrl}}+ \fbox{\small{$\backslash$}}
と入力します( \fbox{\small\sc{Ctrl}}キーと \fbox{\small{$\backslash$}}キーを同時に押す; キーボードによっては \fbox{\small{$\backslash$}}のかわりに \fbox{\small{¥}}と 刻印されているものもあります). すると, 図2.14のような 日本語入力のウィンドウが開きます. たとえば, 「貴社の記者が汽車で貴社した」という文章を入力してみましょう. 日本語入力のウィンドウにマウスカーソルを移動させて, ローマ字で, キーボードから「きしゃのきしゃがきしゃできしゃした」 (kishanokishagakishadekishashita)と入力すると, ウィンドウの中は 図2.15のような状態になります. ここでスペースキーを 押すと, 図2.16のように漢字変換がなされます.
図 2.14: 日本語入力のウィンドウ
図 2.15: ひらがなを入力したところ
図 2.16: 漢字に変換されたところ
\includegraphics[width=.5\textwidth]{eps/tgif-japanese-input.eps} \includegraphics[width=.5\textwidth]{eps/tgif-hiragana.eps} \includegraphics[width=.5\textwidth]{eps/tgif-wrong-kanji.eps}

この漢字変換は正しくありません. 修正するにはどうしたらよいでしょうか?

まず最初に, 図2.16の文章の最初の「貴社の」 という部分が白黒反転していることに注意して下さい. Tgifが使っている 漢字変換プログラムは, まず文章を適当な文節に分割して, 各文節を 適切と思われる漢字に変換してゆきます. しかし, 文節の分割と漢字変換とも に, 正しく行われるとは限りません. ですから, 変換後の漢字の修正作業は

という2種類の作業に分類できます. この中で, 文節を区切り直す作業は, さらに 文節を伸ばす, 縮める, 次(右)の文節に移動する, 前(左)の文節に移動するという4種類の作業に分類できます.

文節の操作法は表2.1の通りです.

表 2.1: 文節の操作の仕方
作業の内容 キー入力
文節を伸ばす \fbox{\small\sc{Ctrl}}+ \fbox{\small\sc{f}}
文節を縮める \fbox{\small\sc{Ctrl}}+ \fbox{\small\sc{b}}
次(右)の文節に移動する \fbox{\small\sc{Ctrl}}+ \fbox{\small\sc{o}}
前(左)の文節に移動する \fbox{\small\sc{Ctrl}}+ \fbox{\small\sc{i}}

なお, 文節間の移動についてはカーソルキーでも代用できます.

漢字変換の内容を変更するには, 白黒反転している部分を 変換したい文節に合わせてスペースキーを押します. スペースキーを押すたびに漢字の内容が置き換えられてゆき ます. 一定回数変換に失敗すると, たとえば 図2.17のように, 変換の全候補が表示されます.

図 2.17: 漢字変換の全候補の表示
\includegraphics[width=.5\textwidth]{eps/tgif-candidates.eps}
漢字選択ウィンドウでの操作法は以下の通りです.
表 2.2: 文節の操作の仕方
作業の内容 キー入力
確定 \fbox{\small\sc{Enter}}
右の候補に移動する \fbox{\small\sc{Ctrl}}+ \fbox{\small\sc{f}}
左の候補に移動する \fbox{\small\sc{Ctrl}}+ \fbox{\small\sc{b}}
上の候補に移動する \fbox{\small\sc{Ctrl}}+ \fbox{\small\sc{p}}
下の候補に移動する \fbox{\small\sc{Ctrl}}+ \fbox{\small\sc{n}}

なお, 文節間の移動についてはカーソルキーでも代用できます.

変換作業が終了したら \fbox{\small\sc{Enter}}キーを押します. すると, 日本語入力のウィンドウは空になり, かわりに キャンバスウィンドウの中に変換後の文章があらわれます(図2.18).

図 2.18: 変換後の漢字がキャンバスウィンドウに書かれたところ
\includegraphics[width=.45\textwidth]{eps/tgif-kanji-complete.eps}
まだ入力したい文章があるときは, 日本語入力のウィンドウにマウスカーソルを 移動させてキーボードを押してゆけば, そのまま打ち込みを続けることが できます.

作業を終わるときには, キャンバスウィンドウの中でマウスをクリックして下さい. すると, 日本語入力のウィンドウは消えます.


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Shigeru HANBA
平成16年1月30日