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: データに非線形関数を当てはめるときの注意 : 非線形最小2乗法によるデータへの曲線のあてはめ : 簡単な例題 目次

コマンド fit の使い方

コマンド fit の基本的な使い方は2種類あります.

ひとつめは,

  fit 関数 'データファイル'  via 変数1, 変数2, ... [Enter]
というものです. この場合, 「変数1」, 「変数2」と書かれた 部分には, 当てはめに使う関数に含まれる調整可能なパラメータの 名前が入ります.

ふたつめの使い方は,

  fit 関数 'データファイル'  via  'パラメータファイル' [Enter]
というものです. この使い方をする場合には, あらかじめパラメータの初期値が書かれた ファイルを用意しておく必要があります.

パラメータファイルの作るときには, たとえば図9.52に 示すように, 変数の名前とその初期値を等号をはさんで並べます. 先ほどの例で見た, 図9.51のファイルも, 註釈行(文字「$ \sharp$」で始まる行)を除くと, この形をしています.

図 9.52: パラメータファイルの記法
a=0.5
b=10

ふたつめの使い方をした場合, コマンド fit の実行が終了した段階で,

  update 'パラメータファイル' [Enter]
というコマンドを実行すると, パラメータファイルの内容が更新されます.

パラメータの中に値を変えてはいけないものがあるときには, たとえば図9.53の パラメータaの部分のように, パラメータ値の右側に 「#FIXED」という文字を書いておきます. そうすると, パラメータの値が更新されることはありません.

図 9.53: 固定パラメータを含むパラメータファイルの記法
a=0.5 \#FIXED
b=10



Shigeru HANBA 平成17年7月16日