エイリアシング
高周波成分を含む連続時間信号をその
ナイキストレート(信号の最高周波成分の周波数の2倍)より低い
標本化周波数で標本化したとき,
得られた離散時間信号を離散時間フーリエ変換したものには,
連続時間信号の低周波成分(標本化周波数の半分以下の周波数の成分)と高周波成分が
重ね合わせの形で含まれる. この現象を「エイリアシング」という.
この現象を直感的に理解するには,
一定角速度で回転するプロペラに一定周期でフラッシュ光が当たるという状況において,
フラッシュの点滅の間隔をだんだん長くして, どう見えるかを確認すればよい.
フラッシュの点滅の間隔が長すぎる(これが標本化周波数が低すぎることに相当する)と,
あるタイミングで, プロペラがゆっくり逆回転しているように見えるようになる.
これがエイリアシングである.
12フラッシュ/回転

6フラッシュ/回転

3フラッシュ/回転

3フラッシュ/2回転

6フラッシュ/5回転

12フラッシュ/11回転
